「お食事処 トンネル茶屋」・「愛媛グルメ紀行」 859

今日は仕事に余裕があったので、車を走らせて、国道11号線の”桜三里”にあるトンネルを潜って抜けた所にあります”お食事処 トンネル茶屋”さんをご紹介。


わざわざ松山市内から東温市を通りぬけ、”桜三里トンネル”を抜けてこのお店をお訪ねしたのには目的があった。


それは後ほど。

玄関1
これが国道11号線に沿っているお店。


昔風に言えば、”ドライブイン”か。この”ドライブイン”が、全国的に壊滅状態にある中で、このお店は、ナント36年間も営業を続けている。


ちょっと奇跡に近いこのお店、以前より気になっていて来ようと思いながら、この日が初めての訪問となった。

店内2
お店に入ったのは、平日の正午前。


店内はご覧のように、閑散としていました。ある程度予想されていたシーン。


店内を見回すと、雑然としたというか、統一感がないというか・・・・。逆に何でもありというか・・・。お店の空間が、36年間様々なものを捨てずにいたため、全て足し算した結果がこうなった!っという感じ。


ただワタシの年代だと(年代で括ってはいけないのかも知れないけれど)、この種の、ある種猥雑な雰囲気に違和感を感じない。逆に、どこか落ち着くところがあるし、更に馴染む。

メニュー3
メニューを見ると、真っ先に「本日は限定メニューとさせて頂きます」っとあった。この意味がよく分からなかった。


この”メニュー”に書いてあるものが”本日の限定メニュー”なのか?(だったら、毎日メニュー表を入れ替えているのか?そんな訳はないと思う・・・・)


それとも、この”メニュー”の中で特定のメニューを”本日の限定メニュー”とされているのか?(それにしては、このどれが限定メニューなのか?は書いていない。)


悩むことは止めにして、エイヤーと指が当たったメニュー、つまり”A定食”を注文。お値段は・・・・ナント・・・・1000円もする。え?これ本当なの??ッと思った。

A定食4
頭の中が「????・・・・」状態の中で、画像の”A定食”が運ばれてきた。


A定食”の内容はといえば、先ず”肉団子”、”鶏唐揚げ”とその中に”エビフライ”が一尾付いている。その他は、ご飯と中華風スープと、市販の漬物。


これで1000円とは・・・・・いやはや大した度胸ではないか・・・・などと思っている内にお昼を廻った。

スープ5
すると、ガランとしていたお店に1人入り、一組目も入り、二組、三組、二人、四組目と徐々に埋まってくるではありませんか。


「うーーーーん・・・???」っと思わず唸り声が出た。


この中華スープは薄かった。が、客の数は厚みを増していった。

鶏唐揚げ6
この”鶏唐揚げ”も、一方風変わりな盛り込み方をされていた。


上には、結構ボリュームがある”鶏唐揚げ”が乗っていて、その下には何故か?”エビフライ”が一本無造作に差し込んであった。


そしてその下には、スライスハムが挟まっていて、スライスハムの下には刻みキャベツがウッスラらと敷いてあり、パセリも添えてあった。ドレッシングなどは掛かっていないので、サラダ?ではなさそうだし・・・・・何だろう?


なお、この”鶏唐揚げ”は、ボリュームがあるだけではなくこれが普通に”美味しい”。ええ、決して不味くはない。この普通ーーっぽさと、店内の雑然とした雰囲気が妙にマッチしていて、店内風景に似合った味・・・・っというか・・・・

肉団子7
さてここで、突然このお店にやって来た理由を”告白”。実は、予てよりこのお店では”猪料理”を出しているのではないか?と聞いていた。


更には、どうも””を飼育しているのではないかとの噂も根強くあった。そこで、”A定食”に付いている”肉団子の肉”は、実は”猪肉”を使っているのではないか?っと当たりを付けた。今日はそれを確かめにやって来たという訳。


アンタモ・・・・ヒマ・・・・ダネ!」っと、冷やかに見る方がいても何ら不思議はない。(実態は、メッチャ忙しい)


で、「ソーーヨ、ここでもう36年やっておるんよ」おばちゃんに、直接お尋ねしてみた「この肉は””ですか?」っと。


すると、「いやいや、これは”豚肉”の肉団子よ。ウンウン、昔は”猪料理””ダシヨッタタンヨ! ”猪うどん”に”猪そば”、それに”猪鍋”などをなー」っと。(”猪カレー”を出していたかどうか?は聞き漏らした、”カツカレー愛媛支部長・のしうめ”さん、取材不足でゴメンナサイ)


「ウチはなー、””を飼いヨッタンヨー!」っと平然と言われる。「え?猪ですか?それとも猪豚?」っと再確認すると「いや、普通の””よ!」っとキッパリ。

肉団子8
「その””ってどこで飼っていたんすか?裏山だとか??」っとワタシ。


「何イヨルン?そこよ、その辺で飼いヨッタンヨー!でもおばあちゃんな、もう83歳になったケン、””を飼えんなってなー、それで”猪料理”も止めたんよ!」っと。


「え~~~~!80歳を超えたおばあちゃんが””を飼育していたんですか???」っと、目が点になったワタシ。


「そーーよ、私の母よ。でももう80歳過ぎたら、”イノシシ”をな、ヨー追っかんなって、それで止めたんよ。そう言えば、昨日もなー、”猪うどん”って注文する人がおった。」っとおばちゃん、ニコヤカに応える。


この”肉団子”も、極めて普通に美味しかった。やや濃い目の味でしたが。

ご飯9
濃い目の味付けでしたので、”ご飯”も難なく完食。店内には、トラックのドライバー風、営業マン風、事務職員風男女、ちょっと想像がつきにくい三人連れなど、実に多彩。


皆、新聞や漫画、漫画雑誌などを見ながら、横目でチラチラ料理に目をやって、こぼさないように上手に食べてる。


特別な風景など一つもない。昨日も一昨日も、4年前も、13年前も21年前も36年前も・・・・・・っと、時間が続いてきた感じのお店だ。

トラック10
勘定を払って外に出ると、外は小雨。入る時はガラ空きだった広い広い駐車場も、トラックや営業用車両が並んでいた。


このお店が何で?36年も続いるのかは遂に最後まで分からなかった。


料理が特別美味しいわけでもない、使ってある野菜などの材料が採れたて新鮮って言う程でもない、メニューに特色があるわけでもない、店がおしゃれではもちろんない、店内に美人などサラサラいない、値段?高い!


でも、近隣のドライブインは全滅した。地元資本も県外資本も皆撤退した。


ところが、”アガサ・クリスティー”のミステリーの名著『そして誰もいなくなった』とはならなかった。


そして・・・・・・「1軒だけ・・・・・・残った・・・・・・」



にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 松山情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

婆は83…毎度ディープな情報ありがとうございます(笑)

私もこの店のファンの方から、キジや猪の料理が美味しかったと聞いたことがあります。
飲酒運転できなくなってから(コラコラ)キジ鍋やシシ鍋の需要は減ったでしょうが、廃墟だらけの桜三里の道中、トンネル茶屋さんの前を通る度になんだかホッとさせてもらってます♪

ドライブインなんて普通にまずい店も多いから、普通に美味しけりゃ上等じゃないですか(⌒▽⌒)

そうですね

読女様

驚きましたよ。80歳前後まで、おばあちゃん、自分で猪を追っかけながら餌をやり、糞尿の処理も掃除もしていたと言うんですから。その点から言えば、私なんぞまだまだ小僧っ子ですね。

そして、貴重に1軒だけ残ったドライブイン。その役目をしっかり果たされていました。確かに、普通に美味しければ何の文句もありませんね。

桜三里は歴史的なものが残っていて、昔から讃岐金毘羅街道として栄えてきました。まだまだ生き残って、続けて頂きたいお店ですね。

カレー

じゅんさんこんにちは!

このお店、メニューを見る限り中華料理の店だったんですね。

記事の「猪のカレー」ですが、野獣のカレーも美味しいかも知れません。
僕が今一番食べてみたいのは鯨のカレーです、じゅんさんは食べた事はありますか?

このお店は少々強気の値段設定ですが、峠のオアシス代という事にしておきましょう(笑)

確かに

ガド様

確かに、メニュー名や表記を見ると、中華料理の匂いが色濃く出ていますね。ただ、画像で紹介したのはメニューの一部で、うどんもそばもカレーも有ったように思います。

まあ、町の食堂メニュー中華系といったところでしょうか。私は、「ぼたん鍋」(猪鍋)を食べたことがあるのですが、固くてなかなか食べづらかった記憶があります。

それと「鯨のカレー」は食べた記憶がありません。「鯨肉」は貴重だったので、刺身にしたり竜田揚げ、更にはステーキのようにして食べていた記憶が残っています。

生魚の刺身は苦手なのですが、鯨の刺身は美味しかった。特に「鯨の尾の身」は、寿司屋さんでも、今のマグロなんかより数段上のネタでした。

値段は、そうですね、間違いなく峠のオアシスですね。

遅くなりました~

じゅんさん こんにちは♪
コメント遅くなりまして 失礼しました~
大洲 内子にも数年いましたので 猪も随分 身近に感じます^^
猪肉とカレーのスパイス面白いかもしれませんね♪

因みに 私、 鯨肉は この食べ方でなきゃ!というのがありまして
いずれ ブログで紹介できたらな~と思っています♪

わざわざ

のしうめ様

アレレ、わざわざコメント頂き恐縮です。猪うどんがあったくらいですから、猪カレーがあって何ら不思議はないと思ったのですが、如何せん聞き漏らしました。

そうでしたか、大洲と内子にいらしゃった。それなら、猪は身近な存在だったですね。今では畑を荒らすので、農民の天敵になっていますが。でも、それも元はといえば、人間が森林環境を変えてしまった。針葉樹林ばかりを増やしてきて、彼らの餌となるどんぐりが森林から消えた結果でもあります。

そして鯨肉の美味しい食べ方!これは期待してブログアップを待つことにしましょう。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード