兒玉高次・日南子「木と漆」展 6th 

今日は急遽”愛媛グルメ紀行”を繰り延べして、今日から8日まで、松山三越6階美術ギャラリーで開かれている”兒玉高次・日南子「木と漆」展 6th”をご紹介します。


ご夫妻は現在久万高原町にお住いで、ご主人高次さんが”木工師”で、奥様日南子さんが”漆師”です。


お二人のことは既に何度もこのブログで採り上げています。直近では、2013年1月5日と6日の2回に分けて”兒玉高次・日南子「木と漆」展5th”の模様をアップしております。(兒玉高次・日南子「木と漆」展から 1)・(兒玉高次・日南子「木と漆」展から 2


2年に1回、松山三越で”作品展”をされていて、今回で6回目、つまりもう12年間も続いている”作品展”なんです。

朱塗り研ぎ出し四方皿1
前回採り上げた時は2日に分けて、出展作品のそれぞれについてかなり詳細に説明しております。


ですから、今回は多くを書きません。それぞれの作品名や使われている木の種類程度をご紹介するに留めます。


なお、上の画像の作品名は”朱塗り研ぎ出し四方皿”と言います。材質は””(ひのき)です。下に採り上げる作品名と同じです。

朱塗り研ぎ出し四方皿2
この作品名も”朱塗り研ぎ出し四方皿”で、使われているのは””です。


漆器”は、日本を代表する”工芸品”です。英語で”漆器”のことを”japan”と呼ぶことでもお分かりだと思います。


今日は”漆器”の持つ美しさ、即ち”木工品”の木の温もり、””(うるし)が持っている光沢などをお楽しみ下さい。

欅 塗り変り鉢3
こちらの作品名は”欅 塗り変り鉢”です。使われている木は””(けやき)です。


全部の作品が、ご夫婦の合作です。お互い持っている”技術”や”美意識”を、相互に生かし合ってこそ生まれる”工芸作品群”です。

縁小判盆4
この作品名は”縁小判盆”で、使われているのは””(とち)です。


高次さん”のご出身は松山市内ですし、”日南子さん”のご出身は今治です。お二人は、久万高原町でもかなり山に分け入った所に住まわれています。


”と向かい合った生活をすることで、自分たちの”木への愛情”を、こういった作品群に生まれ変わらせておられるのです。

蒔地弁柄研ぎ出し四方盛器5
この作品名は”蒔地弁柄研ぎ出し四方盛器”(まきじべんがら とぎだししほうもりき)です。


これらの”作品群”は、全て鑿(のみ)や鉋(かんな)などの手作りの木工工具で作り上げられたものです。


木に””(のみ)を当てられながら、絶えず”木と会話”されていると言われます。

桧拭き刳り抜き額6
この作品名は”桧拭き刳り抜き額”(ひのきふきえぐりぬきがく)です。


来る日も来る日も”木と会話”するのは、””がどうしてほしいと思っているのかを聞き出す為だと言われます。


また””(のみ)の角度一つで、出来上がった作品の”表情”が違います。どれ一つとっても、”同じ作品”にはなりません。

黃蘗刳り抜き変形額7
この作品名は”黃蘗刳り抜き変形額”(””は、”きわだ”、若しくは”きはだ”という木です)です。


この作品だけは””を塗られていない”ムク”です。この木は、こういう”表情”をしたかったのでしょう。

白木縁朱四方輪花盆8
この作品名は”白木縁朱四方輪花盆”と言って、”栃(とち)”の木が使われています。


まあこの”木目”の軽やかなダンス風景をご覧になって下さい。楽しそうでしょう。

朱塗り研ぎ出ししのぎ平椀9
この作品名は”朱塗り研ぎ出ししのぎ平椀”です。材質は”栃”です。


因みに、この”平椀”で一客が28000円です。(消費税別)


大切に使えば一生使えますし、次世代にまで伝えられます。

こだまのコダマ10
最後にワタシが採り上げた先品は”こだまのコダマ”と名付けられたこの作品です。


前回も出展なさっておられましたが、”兒玉ご夫妻”の遊び心満載のような作品です。


これらを”UFO”と見立てられてもいいい、”独楽"(コマ)にも見えます。楽しいではありませんか。


ワタシの仕事上の”お客様”ですが、個人的にも親しくして頂いていて、原則”撮影禁止”ですが、自由に撮らせて頂きました。ご興味を保たれた方は、是非”松山三越7階美術ギャラリー”に足をお運び下さい。8日までです。



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非公開コメント

ご夫婦で作り上げるってのが素敵!

もしうちが同じ分野で同じ場所で働いていたら…変な干渉をしすぎて喧嘩ばかりになるだろうな。
そうならないのがプロ同士の仕事。
かっこいいな。

私の父は大工だったので、ちょっとは木の声が聞こえるようで、時々逆立ちして柱にされている木を見るとかわいそうで腹が立つって言ってました。木もわかってくれる人に出会うと嬉しくなるでしょうね。

ありがとうございました

くく様

兒玉ご夫妻は、仕事上のお客様ですが、私自身がお二人の生き様に惚れ込みました。それ以降、親しくお付き合いさせて頂いています。

何度も久万高原町の、それも奥地のお宅にお邪魔して、2時間近く話します。木と直接向き合われた生活、様々な「便利さ」を削り取ることで生まれる「木」との一体感。

兒玉さんが「木と会話する」と言われることが、お話しているとひしひしと感じます。

そうでしたか!お父様が大工さんだった。それなら、木と友達にならなければ、いい仕事は出来ない職業ですね。ですから、お父様は「木が持っている心」が分かっておられるのでしょう。

そして、夫婦で毎日向き合って、お互いの芸術感をぶつけあいながら作品作りに没頭されておられます。お互いが持っている技術・才能・美意識は違っているかもしれません。ですが、二人の力が合わさって、初めて画像で紹介したような優れた工芸品が生まれます。

このお二人が、夫婦でなけtれば決してこれだけの作品群は生まれなかったと思います。そういう意味で、お二人は「夫婦像」の鏡のような方です。

学ぶことの多さを思いますと、「ご縁」の凄さに息を呑みます。

No title

じゅん様

私の故郷の高松も漆器は『知る人ぞ知る』の数々の作品がありますが~やっぱり日本の良いものの代表格ですよねー。

私は今回の御紹介された、”兒玉ご夫妻”の遊び心満載のような作品の中では特に『”朱塗り研ぎ出し四方皿”』が好きですよー。

お人柄も出ていて温かな色合いや形がなんともいえない味わいを感じています。

とてもいい作品に出会えて嬉しいデスネー。

いいですよねー

ぴんくモッチー 様

地味な記事へのコメントありがとうございました。

高松にも。そうでしたか。やはり、日本の伝統工芸はいいですね。
機械で作ったものとは違い、人肌のぬくもりを感じます。

『”朱塗り研ぎ出し四方皿”』がお好きですか!色合い、光沢、うねる木肌、確かにいいですよねーー。

たまにはこういう器でお料理をいただきたいですね。ぴんくモッチーさんが作られた手料理が映えますよ。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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