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「いこい茶屋 あしあと」・「愛媛グルメ紀行」 905

今日は本町の電車通りから一本西に入った、松前町4丁目にある”いこい茶屋 あしあと”さんをご紹介しましょう。


大きな通りに面している訳ではないので、知っている人以外には利用しないお店かも知れません。


でも、この地で31年目に入ったお店で、そに前は清水町で10年ほどやっておられましたから、足掛け40年を超す”老舗”なんです。

玄関1
こちらがお店の”玄関”です。


ワタシが何故このお店を知っているかと言いますと、時々このブログでも書いてきましたが、この地域に20代の時5年間、それから40代前半の時5年間、通算10年間働いていたからです。


但し、ここにこのお店があることは知っていましたが、お店に入ったのはこの日が初めてです。

メニュー2
何故かと言いますと、このメニューでも分かる通り、このお店は”夜メイン”のお店ですし、ワタシが勤務していた20年前は夜だけしか営業されていませんでした。


ワタシは若い頃から、夜、飲み歩くタイプではなかったので””がありませんでした。


でもこのお店、二人のお子さんを育て二人を大学から卒業させた後は、二人のお子さんは東京で仕事をするようになり、夫婦二人だけの生活になりました。

メニュー3
子育てを終えた夫婦にとって、夜だけ営業するスタイルでは、昼間に手が空いてしまうことになります。


そこで、それ以降は昼の営業も始められたのです。そして、昼の営業を始められた頃は、この地域に社員を多く抱えている企業が2社ありました。


その当時は、その2社の社員さんだけで昼間も賑わいましたが、その2社が相次いで他の地区に移転して以降は、昼間のお客さんの数がグッと減ったと言われます。


ワタシがこのお店の暖簾をくぐってお店に入り、こう言いました。「今日は!お久しぶりです。どこか、見覚えがある顔ではありませんか?」っと。

メインおかず4
すると、ご夫婦はワタシの顔をマジマジとみて「・・・・・・・・???」っと。


そこで「○○○に、20代と40代前半の、都合10年ほど勤務していた”H”です!」っと名乗りました。


すると、「おおおおお、お顔はあの当時と随分違うので思い出しませんでしたが、お名前を聞いて思い出しました。一体何年ぶりなんでしょう?」っと。


「ええ、ワタシがこの地域に居た最後は45歳でしたから、20年ぶりですね。もう65歳になりました」っとワタシ。


すると「え~~~、じゃあ”H”さん、私と同級生だったんですね!」っと店主さん。そして奥さんが「じゃあ私より一つ年下やったんですね~~!!」っと。話が弾むはずです。

定食5
これがこのお店の”定食”です。上の画像の様に、カウンター席の上に、ズラッと”メインおかず”が並んでいますが、その中から一品選ぶと、この”画像”のようになります。


メインおかず”に、ご飯とアサリ入り味噌汁と、副菜が5品、おまけに食後のコーヒーとデザート付きで、ナント650円です。


「消費税が二度上がった時、お客さんが値段上げんとイケンヤロー!って言ってくれたんですよ。でもね、この歳になると、ややこしい計算ができんなったし、お釣りの計算もめんどいし、ジャケンもうそのままでエエワイ!ゆーて」っと、二人の笑顔。


「モーナー、夫婦二人だけやケン、夫婦やったら残り物食っても生きていける。ジャケン、儲けなんて、もうどうでもヨーナッテなーーー!」っと。

カレイと豆腐の煮付け6
これが、メインおかずの”カレイと豆腐の煮付け”です。味が染み込んだカレイと豆腐が旨い!毎日、”萱町商店街”で野菜や魚を仕入れます。


「これだけのおかずの品数を揃えるのって、材料の仕入れから料理まで大変でしょう!」っとワタシ。


すると、ワタシと同い年の店主さん、「みんな、女房のお陰ですよ。女房が、この前”脳溢血”で倒れて入院したことがあって・・・・・。これ、どうなるんやろーー???って心配してたら、退院できた。今は、口は完全に回復して、体は”脳溢血”のままやけど・・・・・」っと。


なる程、お料理の担当は殆ど奥さんの役割の様でした。

高野豆腐と椎茸の煮含め7
これから”副菜”類を紹介しますが、料理名や素材は聞きませんでした。お客さんが、それ以降2人入って来られたからです。皆さん、当然に常連さんです。


画像の副菜は”高野豆腐と椎茸の煮物”です。手間暇掛かっていることが、ひと目で、更に食べてみて分かります。


こういう食堂的なお店では”揚げ物”が多いと思いますが、このお店はあくまで”煮物”主体です。手間暇を惜しまないという証です。

副菜8
こちらの副菜二種も、何れも”煮物”です。例えば出来合いの”コロッケ”を萱町商店街から仕入れて並べてもいいはずです。ところが、このお二人、それをされません。(そういうお店も、ワタシは知っていますが)


考えてみますと、ワタシが書いていますこの”愛媛グルメ紀行”シリーズ、高級なお店、名の通ったお店、注目を集めているお店、昔からよく知られている”老舗”をご紹介することも大切なことです。


ですが、こういう目立たないけど”真正面からお料理に取り組んでいる”お店に”スポットライト”を当てることも、一つの役割だと思っています。

副菜9
この副菜二種は、ポテトサラダとコンニャクの煮物です。


地域の人にとっては、歩いていける距離で、毎日違った”定食”が手軽なお値段で頂け、更には季節季節の”お酒のアテ”で、美味しい酒がお小遣いで飲める。


そりゃあ、ありがたいに違いありません。通算40年以上、地域に溶け込んでお店を維持され、それでお家も建てられ、二人の子どもを大学に行かせ、今では3人のお孫さんに恵まれた。

コーヒーとデザート10
この画像は、食後の”コーヒー”と、その日の”デザート”です。これが季節によって、ミカンに変わることもあります。


「でもね、”H”さん、このデザートに、そりゃあ”イチゴ”だって使いたいんですよ。彩りもいいし美味しいに決まっている。でも”イチゴ”は余りにも高すぎて、650円では使えないんです」っと、うつむかれるお二人。


いいじゃないですか!バナナやミカンで。お客さんの誰もが、この”定食”の貴重さを知っているから、通い詰めるんでしょう!


立地に恵まれるとは言えない場所で、40年を越して頑張ってこられたこのお店の様に、ワタシだって、スポットライトが当たりにくいお店も含めて、これからも様々な”縁探し旅”を続けたい!。そう決意を新たにしたところです。




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非公開コメント

とても愛情を感じるお店です

じゅん様

こういう真面目にお料理に取り組む店主さんには、絶対生き残ってほしいですね♪

”いこい茶屋 あしあと”さんの奥様はお料理が好きな人ですね
そうでなきゃこんなに手の込んだ料理は並ばないはずです

この奥様がお料理を担当されている間は常連のお客様が絶えないでしょう

じゅん様の使命感も流石です

ありがとうございます

ぴんくモッチー様

こういう目立たない記事にまで目を通して頂き、ありがとうございました。

この御店の奥さんは、何時も笑顔を絶やさず、しかも淡々とお料理を作っておられます。ご夫婦で近くの商店街で魚類や野菜を仕入れに来られているシ~ンを何度も拝見しました。微笑ましい光景でした。

この御店で食事するのは初めてでしたが、なる程こういう手間ひまかけたお料理をなさるのか!って関心しました。

これからも続けていただきたいですね。

No title

懐かしい!
三十代のころ八年間おりました。
その後半数年は毎週1、2回は通ってました。
一品一品がきちんと作り込まれていてまさに逸品。
お母さんやマスターも素晴らしいコンビネーションですよね。
ホッピー、、、もうやってないかな、、、
また是非行きたいお店です。
久しぶりに探してみたらここに巡り会いました。
素晴らしいレポートありがとうございます。

こういう古い記事に

勘助様

こういう古い記事(3年前)に、コメント頂きありがとうございました。しかも、初めてのコメントですね。より一層嬉しいです。
更に、今では愛媛ではなく他府県にお住まいのご様子。

私は今ブログ記事アップが出来ない環境になっていますが、その内必ず復帰したいと考えているところです。

このお店は、記事にも書きましたが私がまだ若かった頃、店主ご夫妻を知りました。ところがお二人がやっておられるお店に行ったのはこの時が初めてでした。今回コメントを頂いたことを機に、再度お尋ねしてみようと思っています。

勘助さんのブログ、ちょこっと拝見させて頂きました。「孤独のグルメ」、私もファンで、DVDを借りて見ました。私は「昼飲み」の経験は殆どありませんが、あの「孤独のグルメ」って、好きな世界です。

どこかでバッタリ出会ったら、人生の機微について、酒を飲み交わしながらシミジミ語り合いたいですね。コメント、本当にありがとうございました。

No title

こんばんは。
このGWに、数年ぶりに あしあと へ行きました。

拙ブログでは
三部作で、今週中には完結記事をUP予定です。(笑)

大将も奥さんも元気そうで、
最初は感動の再会シーンか!?
とも思っていましたが出会って3秒でタイムスリップ。

あの頃あの時の あしあと に戻りました。
今は広島に居る10年上の当時一緒に仕事をした社長と、
我妻とともに、大将と奥さん含めて合計五人のあの時が再現。

こちらの記事を読んだのも、
何かの呼び水になったのかもしれません。

嗚呼、また愛媛に住みたいなあ。。。
記事はいろいろ拝見して当時行ったことがある処かどうか、
思い出しながら拝見しています。

嬉しいです

勘助様
私のブログ記事が1つのキッカケになって、昔の出合いが現在に結びつく。しがないブロガーにとっては、幸せの極みです。

ホッピーなんと呼ばれていた時代が鮮やかに蘇った。素晴らしい出来事ですね。

人の世は、人と人の繋がりによって成り立っています。今回の勘助さんの松山の「いこい」の再会は、正にそのことの象徴では無いでしょうか。

私とのブログの繋がりも出来ました。こういう繋がり大切にしたいですね。

No title

あれから一年。
またまた妻と、あしあとへ行ってまいりました。

こちらのブログがきっかけで数年ぶりに再訪してから一年。
また女将さんや大将に会うことができました。

ヒトの縁と絆を確かめた一日でした。
ありがとうございました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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