「月松亭(げつまつてい)」・「愛媛グルメ紀行」 1,010

今日ご紹介するのは、森松町、旧国道33号線、現在の県道久谷森松停車場線沿いに今年の8月に開店されたばかりのお店、”なつかしの尾道中華そば 月松亭(げつまつてい)”さんです。


この場所は、このブログでも3回採り上げた”Lindsay's(リンジーズ)”さんがあった場所です。


偶然お店の前を通りかかって、「あれれ~~~・・・・・リンジーズさんが・・・・・無くなってるーーー!!!」っと思って、通り過ぎたのを引き返してお店に入ってみました。(「Lindsay's(リンジーズ)」・「愛媛グルメ紀行」 253)・(「再訪36 リンジーズ」・「愛媛グルメ紀行」 381)・(「再訪 102 Lindsay's(リンジーズ)」・「愛媛グルメ紀行」 505


あの”頑張りママ”さん、お店を一時的にお休みされているだけだと思っていましたから、いささか”ショック”でした。

IMG_9926_convert_20151009202820.jpg
こちらが、県道久谷森松停車場線沿いに立てられた新しいお店の”看板”です。


松山市内で”尾道ラーメン”を標榜するお店は、極めて珍しいです。


随分以前に堀江町にありましたが、お店を閉められました。また二番町の三越の南側にも”尾道ラーメン”のお店がありましたが、その後移転され夜間だけのお店に変わっています。(この記事がアップされる頃にどうなっているのか?は分かりませんが)

玄関1
こちらが、元の”Lindsay's(リンジーズ)”さんのお店を居抜き(お店の外観や内装をそのまま使う)で使って開店されたお店です。


お店の出入り口が狭いので、県道を車で普通に走っていたら、先ず見過ごすと思います。


ですから、このお店を見た瞬間から、このお店の存在を世間の方々に”認知”させるのは容易なことではない!って思いました。以前やられていた”Lindsay's(リンジーズ)”さんは、ママさんご自身がフェイスブックを開設なさっていて、そこでの口コミで世間に”認知”される努力をされていました。

店内2
それでも、お店は継続出来なかった・・・・・。一体このお店に、”どういう戦略があるのだろう??


興味津々”(きょうみしんしん)でお店に入りますと、ワタシと同年輩と思しきご婦人、つまり”おばちゃん”が一人でお店をやっておられました。


「うん、今年の8月にお店始めたんよ!店名は”月松亭”って言って、”げつまつてい”って言うんよ!」っと、問わず語りに語って頂きました。

メニュー3
私はこの道の経験はないんじゃけど、息子がね!」っと、開店にいたった経緯(いきさつ)を話始められました。


「元々、このお店は息子が、尾道ラーメンのお店、そのお店は”月月亭”ゆーんじゃけど、そこの代表者と親しくなってね!自分でこういうお店開きたかったんよ」


「ああ、注文は”中華そば”でエエン??”中華そば”ゆーーんが”尾道ラーメン”のことやけど!」っと。お値段は内税で650円です。


「でもな~、息子は東京で働きよるケン、今の仕事辞めれんかったんよ!それでな~、私は実は”ラーメン”が好きじゃないチュウウカーーー・・・食べれんのよ。ところがな~、、この”尾道ラーメン”、いや”中華そば”なんやけどナー!これだけは、美味しい思って食べれたんよーー!」

中華そば4
この画像が、尾道ラーメンの系譜を引く”中華そば”です。”尾道ラーメン”の特色である”背脂”がちゃんと入っていました。


「そこでな~、息子に、お母ちゃんがこの”中華そば”のお店やりたい!って言ったら、息子が、ウン、やったらエエネーー!ってゆーてくれて、開店の段取りも全てやってくれたんよ!」っと。


「じゃけん、このお店のスープも麺も全部、息子が知り合って親しくしてもらった”月月亭”さんから仕入れよるんよー~~!」っと。


なお”月月亭”さんとは、広島市八丁堀で営業されている”なつかしの尾道中華そば 月月亭”さんのことです。このお店はフェイスブックを開設なさっています。(https://ja-jp.facebook.com/natsukasinotukitukitei)

中華そば5
「店名を付けるときナー~、指導も仕入れもさせてもらっとる、お師匠のお店”月月亭”さんにあやかってな~、ここは松山じゃけん、”月松亭”(げつまつ亭)にしようと思うって、”月月亭”さんにゆーーたらな~、それエエナア~!、って賛成してくれたんよ!」っとお母さん。


「どう~???お客さん、味は???」っと、お母さん不安げにワタシの顔を覗き込む。「ウン、これ旨いねーー~~、ワタシはお世辞言わんけんねーー!スープにコクがあって、これはイケルよーーー!」っとワタシ。


お母さんの顔が一瞬で緩んだ!「ああ~~~ー良かった~~、そーーーユーテもらえて!息子が言うんはなーーー、この出汁は一切化学調味料を使ってないんって!全部”煮干し”で出汁”とっとるらしーーんよ!うん、全部”月月亭”さんから仕入れとる!」っと。

中華そばアップ6
「息子はな~~!これを”650円税込み”で出さなイケンゆーーてなーー、卸元の”月月亭”さんと、随分工夫したゆーーんよ!ナンカな~~、”瞬間冷凍した月月亭さんの出汁”を、何日間か”熟成”させて解凍したら、この”出汁”になるって、そういう方法を工夫したらしいんよ!」っとお母さん。


「しかも、これを650円で出すゆーたら、仕入れ値を400円を更に下回らないと出せんゆーーて、仕入れの方法を散々研究したゆーーてなーー、全部”月月亭”さんの熱心な協力と指導があったケン、この値段で出せるてゆーてなーー!」


初めて来た客なんです、ワタシは。でもお母さん、自分のお店を知ってもらいたいとばかりに、決して能弁ではなく、むしろ訥弁(とつべん=つかえつかえしゃべる話し方)で、ワタシに説明していただきました。この”母子愛”にうたれました。


「このお店はなー~~、出入りがし難いし目立ち難いケン、お客さんの入りは日に依って大きく違うんよー!でもなー~、ここやったら忙しい時は、お父さんにゆーーたら、手伝いに来てくれるんよ!じゃけん、ここにお店を出したんよー!」っと。

麺7
ワタシは、夫婦で尾道に行って、尾道ラーメンで一番の名店で”尾道ラーメン”を食べた経験があります。


ですからこの””も”スープ”も、間違いなく”尾道ラーメン”の系譜を継いでいると思いました。


お店の看板メニューである、”尾道ラーメン=中華そば”は、全て息子さんに負っています。でもカウンターの上には、”お母さん手作り”の”おふくろの味”と言うに相応しいオカズ類が並んでいます。

チャーシュー8
このお店の前途は、決して容易なものではないと思います。


如何にこのお店が世間に認知されるのか?メニュー数が極端に少ないラインナップで、常連客を掴めるのか?


今のところ、世間に認知してもらう明確な”戦略”は見当たりませんでした。


息子さんが苦心と工夫を重ねられ、松山で”尾道ラーメン”のお店をお母さんに出させた・・・そういう”ストーリー性”も、果たしてどこまで効果的なのか?”ストーリー性=美談”だけで、お客さんが増えるという程、この道は甘くはありません。

完食9
でも、でも、妻の看病を続けているこの時期、医者から「貴方は貧血になっています。明らかに栄養失調です!もっと食事をきちんと取らなきゃ、貴方自身が倒れますよ!」っと宣告された時期でした。


ほとんど食べられなくなっていたワタシ、お気に入りのお店でも”完食”できないことが出始めていたこの時期に、このお店に出会いました。


そういう時期のワタシが、自分で驚くほど完璧に”完食”していました。スープも一滴も残さず飲み干していたんです。


美味しくなけりゃ、あり得ないことです。ワタシ自身がこのお店で”勇気”を頂きました。実はこのお店、”愛媛グルメ紀行を再開した後で初めて取材したお店”でした。



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何時も

はじめまして。何時もブログ見ています。

何時も思うことは、じゅんさんのブログに登場するお店の方たちは、じゅんさんとは初対面にも関わらず、お店のことをきちんと話されています。

じゅんさんはそれをちゃんと受け止められて、ブログに活かされている。そこが他のブログと全然違いますね。と言うかそこがじゅんさんのブログの魅力だろうって、何時も思っています。

それに、書き続けるって普通出来ないですよね。じゅんさんの継続力って、どこからそのエネルギーが出てくるんでしょう。応援しています。

ありがとうございます

いのう様

初めてのコメントありがとうございました。しかも、何時も見ていただいていた!嬉しいです。

多分私の様に、ダラダラと長文で書いているブログには、ちょっとコメントし難いのではないか?って思っている中で、初めての方からコメントいただいて、取り分け嬉しいですね。

私はブログでも何度も書いておりますが、食べ物屋さんに行くのは、美味しいものを頂きたいことは当然として、それ以外にお店の方を深く知りたいって何時も思っています。

その辺りの私の気持ちがお店に通じた時には、初対面でも様々なお話を聞くことが出来ます。そういう会話を私自身が楽しみにして、色々なお店をお訪ねしています。

続けるということは、生活の中に組み込んでしまえば、意外と簡単なんですよ。生活のリズムにしちゃえばいいだけですから。

これからもよろしくお願いします。今日はとっても嬉しかったです。

尾道ラーメン

こんにちは

尾道ラーメンいいですね。
堀江の所も行った事がありました。

今日、谷町のまんき屋(スポーツアルペンの横)
でラーメンを食べてみました。
この前の、とりの助よりはいいのではないかと思います。
この場所は、お店が出来ても直ぐにつぶれてしまいますので
早めにもう一度行ってみたいと思います。

その先のレディー薬局の所にある焼き鳥屋さんのランチも良かったですよ。

堀江のお店も

ふなこ様
えー〜!そうでしたか!
私の記憶では、松山に尾道ラーメンが登場した初めてのお店が、その堀江のお店だったと思っていますが、私は残念ながら行ったことがありませんでした。
私が初めて松山で尾道ラーメンを食べたのは、三越南のお店ですでから、このお店が二番目と言うことになります。

是非お試し下さい。それと谷町に新しく出来たラーメン屋さん、今日偶然にもそのお店の前を通りました。仕事の相棒と一緒でしたので、ふなこさんが書かれた通り同じことを、私も彼に言いました。早く食べないと、次が分からないって!

ラーメンについて思う事

初めまして、観音寺市のわたうさぎです。大洲のひでさんのブログのリンク集を見て来ました。
尾道ラーメンの店は、観音寺市には無いです。以前、サンポート高松のラーメン ストリート(多分、二階か三階のフロア)に、尾道ラーメンが出店していたので食べましたが、可もなく不可もなくでした。
うどん屋さんで中華そばを出してる所もありますが、やはり違う地域のラーメンが食べてみたいです。でも、観音寺市には来ない…。
田舎で人口が少ないからなのか判りませんが、香川県民だって、ラーメンは食べます。うどんばっかり食べてるわけではありません。美味しいラーメンを近くで食べたいです(泣)

観音寺

わたうさぎ様

初めてのコメントありがとうございます。こういうブログって、横へ横へと広がるものなんですね。

そうですか、観音寺には尾道ラーメン店はない!やはり需要と供給の関係でマーケットは成り立っていますから、業者は市場性が薄いと考えたら出店をためらうのかも知れませんね。

でも人口50万人の松山市でも「尾道ラーメン」を標榜するのは、私が知っている範囲でも僅か2軒です。

私は文字通り、北は北海道から南は鹿児島まで、いわゆる「ご当地ラーメン」を食べ歩きましたが、余程の都会でないと他県のご当地ラーメンの進出は多くないように感じました。

私はうどんもラーメンも蕎麦も大好きです。香川県には「うどん行脚」に妻と行きました。その時観音寺にも行きました。

やはりご当地の麺は、ご当地に行って見ないと中々食べることが難しいし、ご当地で食べるからこそ旨いんだ!って思ったものです。

私も愛媛から尾道まで足を伸ばし、妻と「尾道ラーメン」も食べましたが、たかがラーメン一杯でも、食べに行くというエネルギーというか馬鹿さというか、そういう執念があった年代もありました。

動けるときに動いて行動しておく。妻が倒れた今、つくづくそのことを思っております。

コメントいただき、感謝しています。ありがとうございました。

二度目の

わたうさぎ様

二度目のコメント頂き、ありがとうございました。

万事承知しました。似たような境遇かも知れません。ですから、その御心は分かるような気がします。

私も困難を抱えておりますが、決して諦めません。0.1cmでも前ににじり寄ることができれば、それが例えようもなく嬉しいと考えております。

お祈りしています。松山の片隅で。

未体験

じゅんさん、私 「 尾道ラーメン未体験 」です。いりこベースのスープだと〜あっさりしていて、じゅんさんの様に綺麗に完食出来そうですね。しかし、文章の感じから〜このお母さん、人当たりの良さそうな感じで〜かなり人なつっこい方でしょうね。そして、お話し好きな❗️じゅんさんに、お話ししやすかったのでしょう。伝わるんですね。一度食べてみたい尾道ラーメンでした。

私も

むらちん様
私も尾道ラーメンは、これまでに松山では一軒だけ食べた経験があります。
又、妻としまなみ海道を通って、尾道市で一軒食べた経験があります。
ですから、このお店で3軒目と言うことになります。
出汁は極めてアッサリ系ですが、背脂が掛かっていますので、コクもあります。私も好きなラーメンですね。
プロフィール

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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