「再訪 397 ヤツゲ亭」・「愛媛グルメ紀行」 1,037

今日は先週1月13日にご紹介したばかりの、南久米町に10月15日移転開店された”ヤツゲ亭”さんの6度目のご紹介です。


立て続けに6回ということですから、現在ワタシが”最も好きなお店”ということです。このお店、実はこの先更にご紹介が続きます。お店のご紹介というより、その時のお料理の紹介と捉えていただければ幸いです。


この日(実際は12月14日)は、昨年年末の30日と31日にアップしたばかりの、”今治 大島  千年松”にご招待して頂いた今治のワタシの唯一のお客様”Xさん”を、その時のお返しにご招待した時の模様です。「今治 大島  千年松(前)」・「愛媛グルメ紀行」 1,027)・(「今治 大島  千年松(後)」・「愛媛グルメ紀行」 1,028


ワタシも小さいながら事業経営者ですから、招待されっぱなしという訳には参りません。そこで”Xさん”に自信を持ってお薦めできるお店を!っと思ってこのお店を選びました。

シャンパン1
お返しの招待の意味と、お招ばれした”今治 大島  千年松”でのお料理の内容を、このお店の店主兼板長さんの”やっちゃん”にお伝えして、食材とメニューを相談した結果、この日は”天然物のトラフグコース”をメインとしたお料理でおもてなしすることにしたのです。


画像は、店主兼板長の”やっちゃん”から「じゅんさん、”トラフグ料理”に、じゅんさんがお好きな”日本酒”はもちろん合うのですが、”シャンパン”も合うと思うんですよ!ですから”シャンパン”を冷やしてお待ちしていました」っと提案された”シャンパン”です。


その店主兼板長”やっちゃん”の提案に鋭く反応されたのは、今日の主役”Xさん”でした。「じゅんさん、お招ばれして恐縮です。ところで、さすがじゅんさんですね~、こんな素晴らしい提案していただけるお店を御存知だなんて!」っと。


いやはや、のっけからワタシ顔をクシャクシャにするばかりでした。早速お互いに、いい年を迎えることが出来るよう祈念して二人で乾杯しました。イヤ~~、キリキリに冷やされた”シャンパン”が美味しかった。”シャンパン”なんて、一体何年ぶりのことだろう?”ブドウ”の香りが辺りに充満しました。

トラフグの肝とフグザク2
さていよいよ”天然物のトラフグコース”の幕開けです。真っ先に供せられたのは、”トラフグの美味しい部位とフグザク”です。薬味に、スダチとアサツキにモミジおろしです。


Xさん”が、「お~~~・・・・・”トラフグの美味しい部位”ですか~!じゅんさん、一度今治市石井町1丁目にある”遊魚菜 平翁(ひらお)”さんにご招待して”ハギのコース”を食べて頂きましたね~。」


「でも今日は”天然物のトラフグコース”とは、豪勢じゃありませんか!」っと。(今日で通算2,000号!  「遊魚菜 平翁(ひらお)」・「愛媛グルメ紀行」 883


「ウフフフフ~~・・・やはり”トラフグの美味しい部位”は、”ハギの肝”とは格が断然違いますね。味が濃厚です。しかもこの”フグザク”って、今までいただいてきた”フグザク”の概念をひっくり返す分厚さですねー!歯応えがまるで違う!・・・・」っと絶句されました。

テッサ3
さてお次は、”フグコース料理の花”である”テッサ”です。この一皿で一人前なんですよ!


この”テッサ”にも、ちゃんと”トラフグの美味しい部位”と、薬味のスダチ、アサツキ、モミジおろし等が付いています。


何時もワタシが言うことですが、板さんに”絵心”が無ければ良い料理にはなりません。”盛り付け”もお料理の大切な要素であること、この一皿一つ見てもよくわかります。

テッサアップ4
Xさん”が、「じゅんさんこの”テッサ”、随分分厚く切ってありますね~。私の今までの”フグコース”の常識めいたものを、ことごとく乗り越えたものばかりですね~~・・・・・」っと、ここでも絶句。


すかさず店主兼板長さんの”やっちゃん、”「これは、普通より意識して厚めに引いております。但しこれ以上厚く引くと、今度は弾力が強すぎで口の中で噛み切れなくなります。その一歩手前を狙いました」っと、解説してくれました。


確かにムッチリとした食感に打ち震えました。しかも味が濃厚。「なる程な~~、天然物のフグってこういう味だったのか!」って、独り言が出ました。だって、未(いま)だかつて”天然物のトラフグ”だなんて、食べたこと無かったのですから!

たいらぎ貝貝柱と椎茸のバター炒め5
二人共”テッサ”に酔い痴れていた頃合いを見て供せられた料理がこちら、”たいらぎ貝貝柱と原木椎茸のエスカルゴバター炒め”だったんです。


ワタシも”Xさん”も、完全に意表を突かれました。「ウッ!・・・・・・」っと言葉を詰まらせました。「ポン酢味が続きましたから、箸休めにどうぞ」っと”やっちゃん”。この”板長”さんのセンスの良さには毎回唸らされます。


「と・・・・っと、ところで”たいらぎ貝”ってどういう貝なんですか!」っとワタシ。貝柱ってホタテ位しか知らなかったものですから。

たいらぎ貝
そこで説明されたのが、上の画像です。「内湾の10m未満からおよそ50m程度の深かさにいる貝なんですけどね、もちろん瀬戸内海の燧灘でも伊予灘でも採れます。これは燧灘で採れたもの。この貝は養殖ができないので、このくらいの大きさになると、高いんです!」っと板長さん。


さっそく”たいらぎ貝貝柱と原木椎茸のエスカルゴバター炒め”を食べてみた。そして二人で顔を見合わせ「貝柱の味が、”ホタテ”などとは比較にならない超濃厚ですね~~・・・・!!」って。


「ワタシ、実は”ホタテの貝柱”を乾燥させたものを売っているでしょう~。小さいけどメッチャ高いヤツ。アレを列車なんかに乗った時は必ず駅のキオスクなんかで買って、ビールのアテにするんです」っと、ワタシ。


「ああああ、じゅんさん・・・・それよく分かりますよ、私も実は同じで、あれって普通の”ホタテ貝柱”より味が濃厚でしょー、好きなんです。あの味の濃厚さを更に上回る濃厚さですね~!じゅんさん、でも私は今治の人間ですから”たいらぎ貝”がどういう貝かは知っていますよ~」っと”Xさん”。


もちろん肉厚の”椎茸”もふっくらして美味しかった。それもそのはずですよ、この”椎茸”は、”ホダ木”で、野生に近い状態で育てられた”原木椎茸”なんです。旨いに決まっています。

トラフグの唐揚げ6
さて、いよいよ”天然物トラフグの唐揚げ”です。先週1月13日にアップしたばかりの記事、”読女”さんとこのお店に来た時は、”あんこうの唐揚げ”をいただきました。


あの時も、コース全体の中では”あんこうの唐揚げ”が一番好きでした。でもこの”トラフグの唐揚げ”は、”あんこうの唐揚げ”と比較すると、”あんこうの唐揚げ”が”庶民派”の代表だと比喩するなら、この”トラフグの唐揚げ”は”貴族階級”の代表と言ったところでしょう。


気品があるけど、やはり超濃厚としか表現のしようがない味なんです。特に、口の周りの唐揚げには、”ゼラチン質”がたっぷり付いていて、これには驚かされました。女性が食べたら、さぞかしお肌が輝くに違いありません。

トラフグの白子7
このお料理が供せられた時、”Xさん”が素っ頓狂な声を上げて「じゅんさん、コレってもしかして”トラフグの美味しい○子”ですか?そうだとしたら、トラフグのキン○○ですよね!」っと。


「ウッ!”Xさん”・・・・・ちょっと・・・・キン○○だなんて・・・・厨房には淑女もいるというのに・・・・・せめて”トラフグの○巣”だとか・・・・」っと、ワタシの恨めしい顔・・・・・。でも、旨いんですよ、何と呼ぼうと。


周囲は軽く炙ってありますが、中はもうトロトロの大トッロットッロ!ですよ。マッタリネットリ・・・・・ウフーーー!!声が出ません。

ハマグリの酒蒸し8
そして二人が、フト気を取り直したところで見たのが、このお店の長い長いカウンター席の前にある”ネタケース”です。


その”ネタケース”の中で、私の目に止まったのがこの画像の”大ハマグリ”です。「こんな大きな”ハマグリ”見たことがない!」って興奮したワタシを見ていた”Xさん”、「じゅんさん、これ位の”ハマグリ”って、特別珍しいものではないと・・・・・」っと口ごもられました。


確かに今治にお住まいの、バリバリの実業家である”Xさん”にしてみたら、さほど珍しい食材ではないかもしれません。でもワタシは大興奮して、「これ、コレ、コレ・・・・・やっちゃん、これを料理してや!調理法は任せる」と言って供せられたのが上の画像です。


ですからこの画像は、”大ハマグリの酒蒸し”です。この酒蒸しが超濃厚だった。”Xさん”も美味しそうに食べられていた。

トロと車海老等の巻き寿司9
さてココらへんで、普通なら鍋が出て〆として”フグ雑炊”になるだろうと思っていますと、コレも全く意表を突くお料理が供せられました。


ひとつは、”トラフグの潮汁”です。例によって画像を撮り忘れましたが、体中に染み渡るような上品な出汁が出ていました。


そして何と、ナント、”トロと車海老と雲丹とイクラと卵焼きと三つ葉添え”っとでも表しますか、要は超豪華版の”巻き寿司”が目の前に。すると、板長さんの”やっちゃん”が説明されました。


「いや~~、じゅんさん最近胃が縮んで余り食べられなくなっているでしょう~!この前のアンコウ鍋もあずってらしたから”鍋と雑炊”をお出しすると、じゅんさん辛いんじゃないかな~~!って思ったんですよ。だからここは、じゅんさんがお好きだという”巻き寿司”にしてみました。でも、具材には拘っていますよ!」っと。


それを聞いた”Xさん”。「じゅんさん、おご馳走様でした。お店の板長さんが、ここまでお客さんの状態や好みをきちんと捉えて、それに対応したお料理をお出しになる!これだけで、凄いことですよ。」


「私は今日感動させられました。お店とお客さんの理想的な関係を見せて頂きました。もちろん、お料理のどれもが、最高に素晴らしいと思ったし、実際に美味しかった。でもそのことを含めて、お店とお客さんのあり方を垣間見せて頂いた。私にとっては、最高のおもてなしでした。」って。

洋梨と紅まどんなデザート11
さて最後は”デザート”です。この画像は”洋梨と紅まどんなのデザート”です。


今日感動して頂いた”Xさん”は、昨年年末に、その年のワタシの窮状(きゅうじょう=困り果てている状態)を見かねて”今治 大島  千年松”にご招待して頂きました。あの時海水風呂につかって、目の前に見える”瀬戸内海・燧灘”に涙しました。


その時のありがたいと思った気持ちの、何分の一かをこの日お返し出来たとすれば、ワタシの本望です。”ヤツゲ亭”の”やっちゃん”、色々深い配慮をありがとうございました。そして本当に”おご馳走様”でした。





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天然トラフグ三昧

じゅんさん、おはようございます。昨日、今日と極寒の日が続いていますが〜風邪など引いていませんか❓注意しましょう。さて、「 ヤツゲ亭さん 」の記事は、何度読んでも〜驚きと感動を憶えるものばかりですが、今朝もやられましたね。「 天然トラフグのフルコース 」料理のひとつひとつは、私がどうこう言うよりも〜じゅんさんの写メと説明で、唸りたいと思います。しかし、板長さんの演出と心配りには〜いつもながら、心憎い限りで〜寡黙な板長さんの、「 男は、黙って仕事する❗️」姿が〜頭に浮かびますよ。〆の巻き寿司には、完全にじゅんさん一本取られましたね。「 板長さん、あっぱれ❗️」

私も

むらちん様
私も、このお店の板長のやっちゃんの気配りに唸り続けました。
お返しの接待と説明はしていましたが、そこのポイントを理解して頂き、私は面目を大いに施したと言う訳です。
こう言うお店を知っていると、随分助かりますね。
これから先も、大切な人をもてなす時には利用し続けると思います。
むらちんさんと過ごした日の記憶も蘇りました。

うーん

忠告です。愛媛県の条例では、河豚の内臓を提供することは禁じられてます「提供してる店は多々有りますけどね」じゅんさんがこの店の事を大事に思うのであれば、そこらへんはオブラートに包んでたほうがお店にも迷惑が、かからないと思います。

知りませんでした

通りすがり様
随分お久しぶりのコメントをいただき、ありがとうございます。
コメントで教えて頂いた事、全く知りませんでした。そうだったんですか。

このお店は、私にとってはとっても大切なお店ですのでご忠告に従います。今は仕事中で出先ですので、家に帰り次第、記事をアレンジしますね。
本当にありがとうございました。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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