「再訪 384 手打うどん屋 どん 」・「愛媛グルメ紀行」 1,021

今日は今まで何度も採り上げている、ワタシの最も好きな”うどん屋”さんである萱町6丁目、市内電車「萱町6丁目電停」近くにある”手打うどん屋 どん”さんを記事アップします。


ワタシがお訪ねした”うどん屋”さんでは、圧倒的な回数でお訪ねしているお店です。でも久しぶりの記事アップです。前回は以下の記事でした。(「再訪 124 手打うどん屋 どん 」・「愛媛グルメ紀行」 549


ではなぜこの時期にこのお店をお訪ねしようか!っと思った動機です。このところ、ほぼ毎日の様にコメントを頂いている”わたうさぎ”さんから、”うどん”に付いてのコメントが以下の記事の時集中しました。(「再訪 378 みなと食堂」・「愛媛グルメ紀行」 1,014


なお”わたうさぎ”さんは、香川県観音寺市の方です。”讃岐うどん”の本場にお住まいの方からの”うどん”に関するコメントでした。

玄関1
上の記事で、”わたうさぎ”さんのコメントにこう書いてありました。「私は初めて行った店は、かけうどん(具の入った物でもOKです)にする事が多いですが、お客さんが沢山、来るからか、すでに麺の作り置きが当たり前になってる場合が多くて、「釜あげしたのを、かけうどんにして下さい」と言わない限り、時間がたってしまった麺を使ったかけうどんを出されてしまいます。 」っと。


実はこのコメントの意味が、最初分かりませんでした。そして上のコメントに続いてこう書いてあったのです。「『客が来てから麺を湯がきます』『30分以上たった麺は使いません』という店が近くにないので困ってます。」っと。


更に”わたうさぎ”さんは、こうも書かれました。ちょっと長いのですが引用します。うどん県讃岐と、我が愛媛の”うどん事情”が分かって面白いと思ったものですから。

メニュー2
「昼食時に、お客さんが沢山、来ますよね。すぐ食べられるように”作り置き”してるんですよ。それが無くなったら、次の麺を湯がいていました。 まったく作り置きの麺が無くて、注文を聞いてから湯がくのは、逆に見た事が無いです。 作り置きの麺は、かけうどんにする場合が多くて、さっさと食べて仕事に戻る人用だと思います。
出来立てを食べたいなら、注文時に言わないと駄目みたいです。セルフなら、なおさら難しいかもしれません。混む時間帯は避けますね。 でも、空いてる時間に行っても、作り置きの麺が残っていたら、それを使われる事があるので、湯がきたてで、かけうどんにして下さいと言わないといけません。」っと。


それらのコメントに対する、ワタシのお返しのコメントはこうでした。「わたうさぎさんの悩みは、大変に皮肉なことかも知れませんが、”うどん王国「讃岐」”ならではの光景のようですね。 愛媛では、入れ代わり立ち代わりお客さんが殺到して、茹で置きしていなきゃ間に合わないなんてお店ありませんもの。 少なくとも私が行く「うどん屋」さんは、”湯掻きたて”が当たり前なので、逆に「さすが、讃岐だな!」って感心しました。」っと。


更に「湯がき置きの麺を出す「うどん屋」さんは、殆ど経験がありません。 私がお訪ねしている「うどん屋」さんは、客の注文が入ってから、麺を釜に入れて湯掻かれます。ですから、”わたうさぎ”さんが書いておられることが、不思議に思います。 」っとも、ワタシ書いています。


そういうコメントの応酬の中で、「ああああ、久しぶりに”手打ちうどん どん”さんの”釜揚げうどん”が食べたいな!」って思ったのです。


このお店は一時期(約5年間程度)、ほぼ毎日のように通い続けたお店です。来る日も来る日も”うどん”だけを食べ続けました。このうどん屋さんは優れたお店ですし、旨い”愛媛官能うどん”を食べさせて頂けますが、個人的好みから言いますと、このお店の”ざるうどん”と”釜揚げうどん”のみ、”愛媛官能うどん”と言えます。それ以外のメニューは、至って平凡なんです。

釜揚げうどん3
さてこの画像が、注文した”釜揚げうどん”です。お値段480円です。愛媛では感動的に安い値段設定です。


なおこのお店は大変に正直なお店で、たまたま”茹で置き麺”しかない場合に限って、「あの~~、今うどん麺を湯掻いている途中なので、お急ぎなら”茹で置き麺”を使った”湯溜め”ならお出しできますが・・・」って言われます。お値段は更に安く設定されています。


このお店”湯掻きたて”は当たり前ですが、厨房の奥から「トントントトントントン!」って、麺を切る大きな包丁の音が、何時もリズミカルに木霊(こだま)します。愛媛のうどん屋では、極々当たり前の光景と音ではありますが

うどん4
さあて、この画像が”釜揚げうどん”で、コレこそ正に”愛媛官能うどん”だとワタシは常日頃から言っています。


前述の”わたうさぎ”さんから、”官能うどん”の定義に関するお尋ねがありました。それは人それぞれだとは思いますが、ワタシにとっての”愛媛官能うどん”とは、以下の通りです。


「私が言っている”官能うどん”とは、麺に関してですが<肌はあくまでも白く、艶と張りがあって、しかも角が取れている>」です。


「”讃岐うどん”を形容するときに使われる”エッジが立っている麺”とは、対極に位置すると思います。 或いは、”愛媛官能うどん”のキーワードは”色艶”、”色気=セクシー”でしょうか。 」


「喉越しについては、艶と張りがあれば自ずと良くなると思います。モチっとした食感は、肌が白く色気・セクシーに通じるでしょう 。もちろん、”うどん麺”も生き物ですから、鮮度も大切です。”茹で置き”など言語道断です。”湯掻きたて・締めたて”であることは当然だと思います。」っと。

薬味5
さてこちらがこのお店の”薬味”です。


その構成は極々シンプルで、ワサビ、大根おろし、刻みネギ、そしてウヅラの卵です。”蕎麦”を頂く場合は、蕎麦を食べた後で頂く”蕎麦湯”の為に、薬味は半分残しておきます。


ところがこのお店に限っては、”薬味”は最初から全量、出汁のつけ汁に投入して結構です。その理由は最後に説明します。こういうお店は、少ないのですが。

うどん麺7
さてこのお店の”うどん麺”の、最も大きな特徴です。”切れません”、”千切れないんです”。


釜揚げうどん”が満たされている桶から、画像の様に箸を使って”うどん麺”を桶から取ろうとしますと、麺が幾らでも伸びに伸びて切れないんです。


ワタシ、特別に腕が短い訳ではありませんが、麺を箸につまんで上方に麺を引き上げようとしますと、麺が幾らでも伸びで千切れないんです。お店の天井まで引き上げても、麺は決して千切れないでしょう。これがこのお店の”釜揚げうどん”の麺の特徴です。

食べ方8
麺が千切れませんから、こうやって麺が入っている桶から麺を箸でつまんで、出汁の入っているつけ汁にズルズルと移しながら、その過程の中でうどんを食べる。


これがこのお店の”釜揚げうどん”の正しい食べ方です。見栄をはって、うどん麺を箸で全部掴んで引き上げようとしますと、間違いなく恥をかきます。


この食べ方は、久万高原町にあるうどん屋さん”うどん 心”さんと全く同じです。(「うどん 心」・「愛媛グルメ紀行」 519


これが、愛媛の弾力がある”うどん麺”の、正当な食べ方なんです。こうやってしか食べられないんです

麺アップ6
まあもう一度、改めて”愛媛官能うどん麺”の表情を見てください。


ワタシがこの麺を称して”愛媛官能うどん”と呼び、提唱いている意味がおわかりでしょうか?


ワタシは、この”讃岐うどん”のモノマネでは決してない”愛媛官能うどん”をこよなく愛し、誇りに思っています。讃岐うどんと愛媛うどんのどちらが美味しいか?などという低次元の話ではないのです。

食べ終わった出汁つけ汁9
この画像は、うどん麺を全部食べ終えた時に残った”出汁つけ汁”です。


ここから、”出汁つけ汁”の真価が問われます。普通、猪口(ちょこ)に残った”出汁つけ汁”は、釜揚げうどんが入っていた桶のお湯で薄まって薄くなっているか?もしくは、濃すぎて水や湯を足さないと飲み干せない場合が多いと思います。


ところがこのお店のこの”出汁つけ汁”は、何も足さず、或いは何も引かずにこのまま最後まで飲み干せます。個人的には、これが”出汁つけ汁”の濃度の理想形だと思っています。

完食10
ですからこの画像を見て頂くとお分かりだと思いますが、うどん麺は”完食”していて、更に左下に見えている”出汁つけ汁”が入っていた猪口(ちょこ)が空っぽになっているでしょう。


鰹の出汁が効いたつけ汁を、最後の一滴まで飲み干しました。このお店の”ざるうどん”と”釜揚げうどん”の量は、普通のお店より多めです。


ですから、”完食”できるかどうか?不安だったのですが、すっかり”完食”出来ました。嬉しかった!

麺伸ばし2
なお上の画像はこのお店ではありませんが、”湯掻きたて”どころか、一晩ねかせた”うどん生地”を、湯掻く直前に更に”麺伸ばし機”で伸ばしている光景です。


この後、麺を切られうどんを湯掻く大釜に麺をほり込んで湯掻かれ、そして湯がき立てを食べさせてもらえるというお店です。


こんなお店も、愛媛にはあるんです。(「手打ち 太介うどん」・「愛媛グルメ紀行」 256


うどん”も、やはり奥が深い。






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行ってみたい❗️

じゅんさん、おはようございます。この釜揚げで、480円ですか。びっくりする値段ですね〜❗️箸で千切れない麺の腰といい、最後まで飲み干せる出し汁は〜やはり、特筆すべき事だと思います。それから、わたうさぎさんとの 「 うどん談義 」うんうんと、頷きながら〜堪能させてもらいましたよ。わたうさぎさんが、言われる事然り〜じゅんさんが、言われる事又然りですから、読み応えありましたよ。わたうさぎさんが言われる 「 出来立て、湯がきたてを食べたいと言われる事も〜当たり前だし❗️」忙しいお昼時には〜待たずに食べれる方が良いと思うのも、ありですからね。やっぱり、TPOに合わせた食べ方が大事なんでしょうね。朝一から、とても良い記事をありがとうございました。昨日の、2度目のじゅんさんの返信を読みながら〜じゅんさんの細いお目目が、より一層細くなっているんだろうなぁ〜って、一人悦に入っていました。( ごめんなさい。)

私は

むらちん様
私は、このうどん屋さんに何度通ったのか覚えていません。
一時期、ほぼ毎日通っていましたから。注文するのは、何時も釜揚げうどんかざるうどんです。たまに鍋焼きうどんも注文しましたが。
私は、毎日同じメニューでも全く平気なんです。

松山にお越しの節は、一度お試し下さい。「おおおお、こう言ううどんがあるのか?」って思われると思います。

うどん中枢、刺激しましたか?

じゅんさんへ。香川では釜あげうどんの麺は長くても、最後まで出汁の入ってる器に入れて食べます。なので、麺の量を見極めながら入れていくのが得意になります。
出汁が溢れない量のうどんって少ないのは解りますよね。それを繰り返すので、何だか手や指先の運動になってる気がします。
それがめんどくさい人は、多分、ぶっかけうどんを注文するかもしれません。
ぶっかけだと、温かい麺に温かい出汁が選べるからです。
でも、ぶっかけの麺は一度、水で締めた麺をお湯に入れて温め直してる場合が多いですね。
『どん』さんの釜あげうどんの、艶やかでカーブを描いた麺はセクシーに見えますね。食べてみたいです。
香川でも生地を一晩寝かせる店がありますが、近場のうどん屋さんがやっているかどうかは知りません。わざわざ、一晩寝かせた生地を使っていますみたいな事は書いていませんので。
香川では当たり前なようになっている事を、わざわざ「あーでもない、こーでもない。こうすれば、あの店も、もっと流行って客が来るのに」などと語り合う相手がいないので(家族とは話します)、じゅんさんとコメントのやり取りが出来て良かったです。ありがとうございました。
香川と愛媛で、うどん交流イベントが開催されるといいですね。あっ!徳島県も『たらいうどん』があるし、高知県のうどんは食べた事がないです。
四国四県うどん交流イベントやってくれないかな~?要潤うどん県副知事~!
浜田知事に提案して下さ~い!(//∇//)/♪

四国

わたうさぎ様

古来、日本には「国生み伝説」がありまして、日本の中で一番先に生まれたのは「淡路島」とされ伊予之二名島(いよのふたなのしま)」つまり「四国」のことです。

この「四国」は、本来一つの島ですが、目は4つあって、その4つの目は、順番に、最初の目は愛比売(えひめ)「伊予国」で、女神です。
二番目の目は飯依比古(いひよりひこ)「讃岐国」で男神です。
三番目の目は大宜都比売(おほげつひめ)「阿波国」で、女神です。最後四番目の目は建依別(たけよりわけ)「土佐国」で男神です。

その4つの目が、今の四国の元です。愛媛は女神で香川は男神ですよ。讃岐うどんと愛媛うどんの違いは、実は女神の麺と男神の麺の違いに由来している。

これが、私が唱えている「とっぽ話=お伽話」です。ソコから、愛媛の麺は「官能うどん」でセクシーだろう!ってことなのです。

うふふふ、頭の中に、こんなお伽話が巡っているので、麺の話題になると力が入るのです。

いいですね~~!「四国四県うどん交流イベント」、温めてみましょう!
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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