「松山城」④

今日は、松山城の天守閣の周辺をご紹介します。


「松山城」見学の、一種にハイライトの部分ですね。


さて、加藤嘉明が築城した当時の本丸の建造物は、櫓十九棟、門二十棟、天守閣は五層で、荘重華麗を極めました。


ほぼ完成したのは慶長19年(1614年)。嘉明が伊予の正木(松前)に来てから19年が過ぎていました。


嘉明は、彼の後半の生涯を、この城の築城に捧げました。


しかし、このことが後に彼にとって大きな不幸をもたらすことになりました。。お城正面縮小嘉明には3人の息子がいましたが、築城に全精力を傾けたため、彼らの教育にまで気持ちが回らなかったようです。


後に加藤嘉明は幕府に睨まれ、会津若松に転封されましたが、愚直な3人の息子のために、加藤家は二代で滅ぶことになりました。


また、城の壮麗さを求めた余りに、築城当時の「松山城」は二十万石としては”城”の規模が余りにも大きく、後に幕府の猜疑心を呼んだことも、加藤家滅亡の一因ともとなりました。お城23縮小その後、松山城に移ってきたのが蒲生忠郷の弟の”蒲生忠知”。


この忠知(ただとも)は性質が粗暴で、藩政を任せられる人物ではないというのが、当時の徳川幕府幕閣(ばくふばっかく=徳川幕府のトップ官僚達)の共通認識といわれていたようです。


ところが、時の老中”土井利勝”はそれを承知で忠知を松山に移封させました。


忠知は徳川家康の孫に当たる人物です。


老中”土井利勝”は、邪魔な外戚の蒲生家を取り潰す為に松山藩にあえて忠知を封じたといわれています。お城と観光客縮小蒲生家は土井の思惑通り忠知の代で跡が絶えました。


その後で松山城主になったのが、伊勢桑名十四万石の城主であった”久松定行”で、十五万石を与えられました。


定行も家康の異父弟”久松定勝”の次子で、徳川一門の外戚でしたが、外戚といえども幕府に睨まれたら取り潰される運命を知っていた久松家は、幕府にただひたすら恭順を誓い神経を使いました。


例えば、松山城の必要以上の堅牢さに難癖をつけられるのを恐れ、城山に多くの大木を移植し、壮麗な石積みを隠したといわれています。


今の松山城に生い茂る木々はその名残りです。


また、目立ちすぎる五層の天守閣を三層に改築したのも”久松定行”です。お城と家族縮小この用心深い久松家によって、「松山城」は嘉明が築いた荘重な戦国時代の匂いを残した城から、凡庸な城に生まれ変わり、深い樹木に覆われ、その緑に守られたかのように、久松家の松山藩は明治維新まで安泰に続きました。


加藤嘉明から蒲生忠知に、そして久松定行にと引き継がれた「松山城」は、加藤家と蒲生家の悲劇を覆い尽くすように、今日も松山の中心にあり、松山市民の誇りともいえる存在になっています。


家族達は、天守閣の前で弁当を広げ、秋の澄み切った空に映える”三層に姿を変えた天守閣”を見ながら団欒のひと時を楽しんでいました。







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No title

おはようございます。

松山城シリーズ、楽しく拝見させていただいてます。
昨年1月に訪れて以来、もう2年近く出掛けていませんが
紅葉の美しいこの時期に出掛けてみたくなりました。

松山城散策の直後に彦根城を見学するチャンスがあったのですが
あちらは「ひこにゃん」人気で盛り上がっていました。

「よしあきくん」も人気がでればいいのですが・・♪

ちょうど横浜在住のブロ友が帰省の際の松山城訪問の記事を
アップしています。
かなり細かいレポートです。よろしければ覗いてみてください♪

http://blogs.yahoo.co.jp/yukiteru0226/folder/1476372.html?m=l

たまげました

いよ美月様
コメントありがとうございました。
ご推薦の「オスカル」様の「松山城完全攻略」拝見しました。まあ、なんと詳細なリポートに恐れ入りました。正に、”微に入り細に入る”とはこのリポートのことを言うのでしょう。舐めるように観察されている上に、各種の資料まで添えるところなどは、学術資料並ですね。
ワタシのように、2時間ほどで周囲を触っただけだと、とてもこうはいきません。感服しました。ワタシの方は、全10回のシリーズを予定しています。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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