大洲市「臥龍山荘」を見る ③

今日が”臥龍山荘”シリーズの最終回です。


肱川の崖の上に建っている”不老庵”を中心にご紹介します。

不老庵1   ”不老庵”は”臥龍淵”を足下に見下ろす位置に建っています。


いわば、”臥龍淵”に突き出た”舞台造り”の建物で、この建物自体を””に見立てて建てられています。

不老庵を支える槙の木2   画像の奥に、横に突き出した木があるのがお分かりでしょうか?


廊下の一番奥です。


この木は”槙(まき)の木”で、”不老庵”を支える支柱に見立てられたものです。


捨て柱”と呼ばれています。


”不老庵”は一種の崖の上に張り出して建っていますから、実際の支柱はもっと大きくしっかりしたものが用いられていますが、自然木の槙の木に支えられているという演出、遊び心でしょう。

不老庵室内3   ”不老庵”の室内です。


日曜日には、抹茶などのサービスがあります。


実に凝った数奇屋造りで、僅か8坪の建物ですが、肱川の”臥龍淵”を足下にみていると、不思議に広々とした感じです。


この広々感も”借景”の効果の一つで、周囲の広い自然を全て取り込む形で作られているというわけです。

不老庵天井4   天井は、”穹窿(きゅうりゅう)状竹網代張り”と呼ばれる”一枚天井”となっています。


壮大な時間と手間をかけ、材料を漁り、そしてさりげなく天井に巡らせる感覚は、現代では考えにくいのではないでしょうか。

不老庵廊下から肱川7   ”不老庵”の廊下から足下の肱川”臥龍淵”を見てみますと、建物全体が空中にせり出していることが良く分かります。


台湾には”日月潭”(にちげったん)という名所(湖)があって、”故蒋介石”が愛して止まなかったところですが、蒋介石も”臥龍山荘”にあるこの”不老庵”と同じような施設を作っています。


”(いおり)が、完全に”日月潭”という湖に迫り出して作られています。


ただし、彼は中国からの暗殺を恐れて、その庵の下には兵士を待機させておく施設まで作っていましたが。

肱川から不老庵8   ”不老庵”が肱川の”臥龍淵”の上に迫り出して建ててあることは、肱川の対岸から見ればよく分かります。


この画像がそうです。


なぜ、わざわざ手間暇かけて、リスクの高い崖の上の空中に建物を建てたのか?


やはり、遊び心としか言いようがないように思います。


2回目のアップで触れたように、合理的とか利便性とか快適性とは対極にある考え方が”臥龍山荘”全体に貫かれていることを、しみじみと感じさせられた一日でした。  





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素晴らしき臥龍山荘!!

力作の3回連続シリーズ、お疲れ様でした♪
またまた勉強させて頂きましたm(_ _)m


この近辺はウロウロしてるのに、実は臥龍山荘には行ったコト無いんですよ~。
行ってみたいと話すと、周囲から「大したこと無いからやめときや」と止められます(笑)。
が、その臥龍山荘がミシュラン登録されるとわッ!!!
大したコトあるやんッ!って話ですよ(^_^;)

加藤公の素敵な遊び心を、ぜひ私も堪能したい!!と思いました♪

のんびり

ジンゴズンゴ様

臥龍山荘は、理屈抜きで、自然の移ろいに自分の感覚を乗せて、空気と共に漂わせる、そういうアプローチが一番ではないかと思います。

私も、臥龍山荘を訪ねるまでは、たいしたことはないだろうと思っていましたから。
臥龍山荘から自分の感性で感じ取れるものに、素直でいいのではないでしぃうか。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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