「西予市明浜町の秋祭り」②

今日は昨日に続いて、西予市”高山地区の秋祭り”の風景をお届けします。


西予市の明浜町は、5つの地区に分かれていますが、お祭りの出し物も地区毎に特徴があります。


ワタシが小学生から中学生にかけて住んでいたのは”狩江地区”です。

大漁旗1   この画像は”狩江地区”の漁船に掲げた、祭り用の大漁旗です。漁船の数も、ワタシが子供の頃に比べると減っています。

人口の減少に歯止めがかかっていませんので、地域の活気もつい弱り勝ち。


そこで、唯一地域全体がエネルギーを取り戻すのが”秋祭り”なのです。

屋台2   小さな漁村・寒村にも秋祭りには”屋台”が立ち並びます。


ワタシたちの時代には屋台などやってきませんでした。


屋台”に並ぶ玩具やお菓子など、今の子供たちには珍しくはないのでしょうが、でもやはり”お祭り”は特別な日なのです。


今でも”屋台”は目を輝かせる存在なのでしょう。

牛鬼正面3   旧宇和島藩だった地域の秋祭りの特徴は、画像の”牛鬼”です。


牛鬼”の由来は、一度書いたことがありますが、もう一度ご紹介しましょう。


宇和島地方の牛鬼伝説では、かつて牛鬼が人や家畜を襲っており、喜多郡河辺村(現・大洲市)の山伏が退治を依頼されたということになっています。


村で牛鬼と対決した山伏は、ホラガイを吹いて真言を唱えたところ、牛鬼がひるんだので、山伏が眉間を剣で貫き、体をバラバラに斬り裂いたと言われています。


別説では、愛媛県に出没した牛鬼は顔が龍で体が鯨だったというところもあります。


同じ”牛鬼”の名の伝承でも地域によって著しく姿形が異なっています。

山車5   明浜地区の牛鬼の特徴は、竹で編んだ胴体を覆っているのが棕櫚(しゅろ)の木の皮で覆われていることです。


宇和島市など、一般には布製で、黒や赤の”牛鬼”が所狭しと暴れ周り、全体的には大人しい南予の祭りの中でも異彩を放つ存在です。


ワタシの子供の時代いは、”牛鬼”は朝の宮出しの後から宮入まで、一日中地区内を暴れまわっていて、子供たちは一日中牛鬼から逃げ回っていたものです。



ところが、今は牛鬼を担ぐ若い世代が地区内にいなくなって久しくなりました。



どうにか担ぎ手をかき集めて、午前10時と宮入前の2回だけが”牛鬼”の出番になっています。

神輿6   ワタシが高山地区に行ったのが午前11時。


もう”牛鬼”の出番は宮入までありません。仕方なく寝そべって出番を待っている”牛鬼”を撮影したというわけです。

神輿に子供8   特に、高山地区の加茂神社の”潮垢離(しおごり)”は有名で、10月23日の秋の大祭の宵祭(宵宮)で役場埋立地の海岸で行われます。


割木を井桁に組んだかがり火を焚き、数十名の若者が褌姿で夜の海に飛び込み、身を清める。



戻って、火で体を温めてはまた海に戻ることを繰り返えします。

神輿走る9   火が消えかかる頃、一昼夜海中に沈め海水で清めた牛鬼を引き揚げる。これで”潮垢離”そのものは終わり、牛鬼はその後町内を練り歩きます。


神輿ももちろん出て、400年余りの伝統をもつ行事です。


こういう伝統行事こそ、地域の一体化を示す絆です。


保持し守り伝えて欲しいことを願って、祭りを後に岐路につきました。






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牛鬼カワイイですね

南予の祭りに疎いので、
地域によって牛鬼の形状が違う事を初めて知りました。
以前の記事を拝見した時に、
「この竹組がどうやって牛鬼に?頭はどこ???」と
不思議だったのですが、こういう事でしたか!
なんか…亀みたいですなぁ(笑)

地域の祭り、そういや観に行くことはあっても
守り伝えるようなことは全然してないなぁ。。。(反省)

怖かった

ジンゴズンゴ様
子供の頃、秋祭りの牛鬼は、それは怖い存在でした。牛鬼の中に人間が入っていて、人間が動かしていることを分かっていながら、それでも怖くて逃げ惑ったものです。

今見ると、確かに一種の滑稽ささえ感じますが。
でも、こういう手作りの素朴な伝統行事を、バカらしいとか、現代に合わないなどと考えず、愚直に継承してくれている地域の方々に感謝するばかりですね。
プロフィール

じゅん

Author:じゅん
愛媛の松山から、「愛媛グルメ紀行」や「愛媛の歴史」など、幅広いテーマで情報発信しています。日曜日を除く毎日更新。画像も豊富。
長いサラリーマン生活に終止符を打ち、還暦をとうに過ぎた2014.12.1に起業して社長になりました。

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